富山県教育文化会館(富山県 富山市) のチケット情報

概要

　解説　　　　　安藤　貴康
舞囃子　安宅　　西村　高夫
　狂言　蚊相撲　野村　万蔵
　　能　葵上　　観世銕之丞

※字幕解説「能サポ」をご利用いただけます。
＊お手持ちのスマートフォン、タブレットに舞台上演（能）に合わせた字幕解説が自動的に表示されます（日本語）。
＊事前に「G・マーク」アプリ（無料）をダウンロードしてください（http://www.g-marcapp.com/）。

舞囃子　安宅（あたか）
　頼朝に追われ、奥州平泉へ向う義経主従は加賀国安宅の関で関守の富樫に追いつめられます。しかし命を賭して主君を守る弁慶の機転と豪胆さで見事に危機を逃れるのでした…。
　歌舞伎「勧進帳」でも有名な、弁慶の知略と行動力で窮地を脱するという、息もつかせぬ展開と迫力が見どころの能です。舞囃子では能の後半部分を紋付袴姿で上演します。


狂言　蚊相撲（かずもう）
　主人の大名から新たに雇い入れる召使いを探して来るよう命じられた太郎冠者。街道で声をかけた相手がまさか蚊の精とも知らず、冠者は意気揚々と大名のもとへ連れ帰ります。
　さて相撲が得意だと言う蚊の精に、大名はその腕前を見たいと所望し、自らその相手をすることにしますが…。
　狂言ならではの奇想天外な発想が見どころの狂言です。


能　葵上 梓之出（あおいのうえ あずさので）
　光源氏の正妻葵上が病に倒れたと聞き、朱雀院の臣下が照日の前という巫女を呼び出してその原因を占わせます。
　やがて霊魂を招き寄せる巫女の弓音に惹かれ、一人の貴婦人が現れます。女は光源氏のかつての恋人六条御息所で、嫉妬から正妻である葵上に生霊となって取り憑いていたのでした。御息所は光源氏の愛が遠のいてしまったことを嘆くと、公衆の面前で葵上から受けた屈辱を晴らすため、思い知れとばかりに病床の葵上を激しく打ち据え、消え去ります。
　葵上の病の急変に臣下は使者を出し、名高き修験者、横川小聖を呼び出して加持祈祷を行わせます。すると小聖の必死の祈りに、やがて悪鬼と変じた御息所の生霊が現れ、激しく小聖に責めかかります。しかし、やがて小聖の法力に屈すると御息所も悪鬼の心を和らげ、再び消え失せるのでした…。
　『源氏物語』を題材とした能で、主人公の光源氏への強い思いとその愛を失った悲しみ、正妻への嫉妬といった女の複雑な情念、執心の深さを見事に描いた能の代表作です。

解説　　　　　　　　　　安藤　貴康

舞囃子　安宅（あたか）

　　　　　　　　　シテ　西村　高夫

　　　　　　　　　　笛　藤田　貴寛

　　　　　　　　　小鼓　飯田　清一

　　　　　　　　　大鼓　原岡　一之

　　　　　　　　　地謡　清水　寛二

　　　　　　　　　　　　長山　桂三

　　　　　　　　　　　　観世　淳夫

　　　　　　　　　　　　安藤　貴康

　　　　　　　　　　　　青木　健一

狂言　蚊相撲（かずもう）

シテ　　　　　　　大名　野村　万蔵

アド　　　　　太郎冠者　能村　晶人

小アド　　　　　蚊の精　野村拳之介

　　　　　　　　　後見　野村眞之介

能　葵上（あおいのうえ）

シテ　六条御息所ノ生霊　観世銕之丞

ツレ　　　　　　　巫女　鵜澤　　光

ワキ　　　　　横川小聖　宝生　常三

ワキツレ　　　　　臣下　舘田　善博

アイ　　　　　　　下人　野村万之丞

　　　　　　　　　　笛　藤田　貴寛

　　　　　　　　　小鼓　飯田　清一

　　　　　　　　　大鼓　原岡　一之

　　　　　　　　　太鼓　林　雄一郎

　　　　　　　　　地謡　西村　高夫

　　　　　　　　　　　　柴田　　稔

　　　　　　　　　　　　馬野　正基

　　　　　　　　　　　　鵜澤　　久

　　　　　　　　　　　　坂　真太郎

　　　　　　　　　　　　長山　桂三

　　　　　　　　　　　　観世　淳夫

　　　　　　　　　　　　川口　晃平

　　　　　　　　　後見　清水　寛二

　　　　　　　　　　　　谷本　健吾

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